2015年度前期 伯母の置き土産
突然、脇腹が痛むようになりました。普通にしているとなんともないのですが、咳をしたりくしゃみをしたりすると、激痛が走ります。近所の内科に行くと「よくあることで、肋骨が折れたのではないでしょうか。レントゲンを撮ってもいいけど、治療は何もできませんよ」と言われたのでそのまま帰りました。東京力大学野球に行っても満足に応援できなかったりしましたが、しばらくがまんして暮らしていたら、いつの間にか治りました。
4月30日、登録している健康サイトから、骨密度測定の無料実施の案内が来ました。オリックスレンテックから借りているらしい機械で、両足を測定してもらいました。右足が同年代比119.5%、20代比106.1%。左足は同年代比132.5%、20代比117.7%でした。毎日欠かさず牛乳を飲んでいるたまものだと思います。
5月7日、90歳の独身の五女の伯母、かなりがんばって一人で暮らしていたのですが、いろいろと問題が起きて、医師にみてもらったらいきなり「後見相当」の診断がついてしまいました。とりあえず八王子市のホームを決めて入居させ、市内在住の従姉が後見人になるということで、推定相続人たちから承諾書をもらうなど、手続きを進めています。
その伯母のマンション、とにかくモノが積まれてあふれかえっています。伯母がいくつかの会社から買わされた健康食品の品名と数量を調べ上げなければなりません。消費者センターとも相談したところ、伝票と照合できれば、ある程度の返金請求もできる可能性があるらしいのです。
健康食品会社の説明会の景品だったと思しき古い食品も山ほどあって、捨てるもの、まだなんとかなるものに分類して片づけました。少しすっきりした部屋で、今日は大々的に健康食品集めをしました。同じ種類を積み上げます。1箱が十数万円だったり、1瓶が8万円だったりします。持参したPCで単価と数量を打ち込んだEXCEL表、帰宅して集計してみたら、ここに品物が残っている分だけでも八百万円近くなりました。
古米、古古米レベルのもの、少々古い缶詰、乾物などのなんとかなりそうなものは、杉並でホームレスの食事支援をしている人に引き取ってもらいました。また、ホームレスの中で自立を目指す人のために家電が欲しいと言われ、電子レンジや炊飯器を贈りました。
健康食品会社の中で金額の多かった3社については、消費者センターにあっせんで間にはいってもらい、品物を突き返して返金交渉をしました。3社目は弁護士を入れてきましたが、センターの職員さんが、こちらの言い分を全面的に通してくれました。弁護士は修習を終えたばかりの若者で、それまでの連絡や文書もお粗末でしたし、作ってきた解約覚書は体裁が悪い上に不備だらけ、PCで作り直す背後から私が指導するありさまでした。こうして、少なくなっていた伯母の口座の残高を、合計400万円ほど増やすことができました。
6月14日、名古屋在住の夫の父が亡くなりました。「実の息子3人以外は来なくていい」と徹底した言いつけがあったため、夫だけが出向きました。ちょうどその直後、私の医療保険の年払いのため、10万円ほど必要になりました。ファイナンシャルプランナーとしては、保険料が割引になる年払いにするのが正解です。夫に頼むと、「じゃあ、とりあえず5万円」と、勤務先からの香典袋をそのまま渡してきたので、度肝を抜かれました。
部屋の整理を続けるうち、棚の上に変わった形のケースを見つけました。それはアコーディオンでした。胸が高鳴りました。「この楽器を弾きたい!」伯母のホームに出向き、「伯母ちゃん、あの楽器もらってもいいかい?」「お前が弾いてくれるんなら嬉しいよ」と了解をとって、引き取ることにしました。5万円ほど出して全面的に修理しました。
息子が自動車教習所に通うことになりました。希望の通学先は目黒です。そこで、徹底的に割引制度を調べ上げ、「ネット予約」「学割」「友達割引」「現金一括払い」など、できる限りの割引を適用して申し込みました。ところが、肝心の友達が抜け作で、条件である事前ネット予約、必要な住民票などが揃っていませんでした。我々夫婦が「日曜日でも大田区の住民票がとれるのは区役所本庁」などと息子を通じて指導して、やっと二人一緒に手続きできました。ところで、今はオートマチックコースが主流かもしれないのですが、私も体育会自動車部出身ですし、マニュアルコースにさせました。そこに抜け作君も巻き込まれて同じコースになりました。彼は何も考えていなかったため、特に不満もなかったらしいです。
修理に出したアコーディオンができるまで1週間かかるとのこと。つまらないので、9月6日の関東コンクールを聞きに行きました。独奏の部と合奏の部を隔年で実施するそうで、今回は独奏でした。一人で楽しく聞いていたら、隣の女性に話しかけられ、「明日、私たちのサークルの練習があるから見学にいらっしゃいよ」ということになりました。
9月20日、3回しか会ったことのない青年の結婚式に招かれました。東京都行政書士会の新年会で出会った、息子にそっくりな男子です。出席してみたら、テーブルの面々の脈絡のないことこのうえなし。あとで聞くと、単に大酒飲みを集めた、ということでした。披露宴自体は、東京会会長に副会長、大物行政書士もたくさん来ていてとても楽しかったうえに、後日、彼の年賀状にはこのテーブルのメンバーと一緒に撮った写真が使われていました。
家族と共用のデスクトップPCが突然ご臨終となりました。ここに会計ソフトを入れてあるので真っ青になりました。修理屋に持って行っても「無理」と言われました。幸い、だいぶ昔に会計データはクラウドにアップする仕様にしていたことを思い出し、別のPCで再現することができたのでした。